マンションの修繕積立金とは?管理費との違いや値上げ理由と適正値を解説

マンションの修繕積立金とは?管理費との違いや値上げ理由と適正値を解説

マンションを購入すると、住宅ローンのほかに修繕積立金と管理費を毎月支払わなければなりません。
それでは、修繕積立金と管理費は何が違うのかはご存じでしょうか。
今回は、マンションの購入を検討している方に向けて、修繕積立金について、管理費との違い、値上げされる理由、適正値について解説します。

マンションの修繕積立金と管理費の違い

修繕積立金と管理費の違いは、管理費は共用部の水道光熱費など一般的な維持費であるのに対し、修繕積立金は計画的にマンションを修繕していくためのお金であることです。
築年数が経つにつれて建物が老朽化していくのは避けられず、快適に暮らしていくためには10~13年周期で大規模修繕をおこなう必要があります。
また、駐輪場の増設やエレベーターの全面改修、場合によっては災害で被害を受けた部分の補修などもおこなわなければなりません。
大規模な修繕の際に資金不足に陥ってしまうのを避けるためには、計画的な資金の積み立てが不可欠です。

▼この記事も読まれています
マイホーム購入はどんな流れで進める?不動産購入の注意点も解説

マンションの修繕積立金の値上げされる理由

マンションの修繕積立金の徴収方法には「均等積立方式」と「段階増額積立方式」の2つがあります。
均等積立方式では毎月の徴収額が変わりませんが、段階増額方式は10年などの単位で徴収額が値上げになる方法です。
新築のマンションのほとんどが、販売時のランニングコストを安く見せるために段階増額方式を採用しています。
建物が古くなればなるほど修繕に必要な費用が増大していきますが、積立金が足りなければ必要な工事をおこなえず、工事の際に一時金が徴収されることもあります。
ただし、値上げされたとしても、将来的に売却や買い替えを検討している方は、そのときの所有者が必要な費用を負担することに違和感はないでしょう。

▼この記事も読まれています
不動産購入後のお尋ねとは?内容やどうするべきかを解説

マンションの修繕積立金の適正値はいくらか

国土交通省は2011年に「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」を発表し、2021年には既存のマンションでも活用できるように改訂がおこなわれました。
ガイドラインの目的は、提示された修繕積立金額を判断する際の参考にされることや、見直しの必要性や見直し後の水準についての区分所有者の合意形成を促進することです。
階数と建築延床面積ごとに4つの区分が設けられていて、それぞれの平均値と事例の3分の2が包含される幅が示されています。
たとえば、20階未満で延床面積が5,000㎡未満の場合は、平均値が毎月1㎡ごとに335円、235~430円の間に事例の3分の2が包含されています。

▼この記事も読まれています
パワーカップルとは?マンション購入時に住宅ローンを組む方法や注意点

まとめ

マンションの修繕積立金と管理費には違いがあり、修繕積立金は大規模修繕のために計画的に積み立てていく費用です。
10年などの単位で値上げされることもありますが、修繕積立金が足りないと必要な修繕をおこなえません。
国土交通省が公表しているガイドラインに、階数と建築延床面積で分けられた区分ごとの適正値が示されています。
浦安の不動産売買なら東京ベイリビングにお任せください。
弊社には、お客様と一緒に不動産取引について考える専門家「Realtor(リアルター)」が常駐しています。 地元に根付いた営業で、お客様の大切な住まいをスピーディーにご提案させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。


前へ 「終活とは?不動産を整理するための具体的なやり方と注意点を解説」

記事一覧